チャプター 87

マーク視点

空気が重かった。嵐の前にまとわりつく湿った重さではない。胸の上にのしかかり、息が詰まるほどの、霊的な圧だ。頭は割れそうに疼き、手が震える――恐怖のせいじゃない。なにか……神聖なものに引き寄せられる、奇妙な力のせいだった。

この感覚は、すぐにわかった。

女神がいる。

それは、頭の奥でささやくように始まった。あまりに微かで、自分の思考と取り違えそうになるほど。マーク……。松林を抜ける風が音もなく名を伸ばすように、私の名前が引きのばされる。だが次の瞬間、声は深まり、骨の髄まで響きわたり、これは独り言などではないと疑いようもなくなった。

ジャックの最後の暴走のあと、群れの戦士たち...

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